SEO提案書の書き方を解説。クライアントが期待する9つの項目、そのまま使えるテンプレート、料金体系、失注につながるミス、AIでの可視性を盛り込む方法まで。

要点
SEO提案書とは、制作会社やコンサルタントがSEO案件を受注するために見込み客へ送る資料です。受注できる提案書は短く具体的です。実データにもとづくサイトの現状分析、測定可能な指標に結びつけたビジネス目標、明確な業務範囲と成果物、現実的なスケジュール、料金とその形態(月額顧問契約、プロジェクト単位、時間単位)、契約条件、そして実行できることの裏付けを含みます。2026年には、クライアントからの質問が増えているChatGPTやGeminiといったAIアシスタントでの可視性にも触れるべきです。
さらに詳しく知るには、こちらに質問
SEO提案書は、見込み客があなたの仕事を初めてじっくり読む資料であることが少なくありません。見込み客はほかの2、3社の提案書と比較しますが、技術的な内容を評価できないことがほとんどです。見込み客が判断できるのは、自社のビジネスを理解しているか、計画がわかりやすいか、料金が内容に見合っているか、そして誰にも約束できないことを約束していないか、という点です。Google自身もガイド「SEO 業者が必要かどうか」の中で、事業者に向けて「Google での 1 位掲載を保証できる人はいません」と注意を促し、業者に尋ねるべき質問を挙げています。良い提案書は、質問される前にその答えを示します。
| 項目 | 内容 | 分量 |
|---|---|---|
| 1. サマリー | 課題、機会、提案内容、料金を数行で | 半ページ |
| 2. 現状分析 | 現状:トラフィック、順位、技術的な問題、コンテンツ、被リンク、競合、AIでの可視性 | 1〜3ページ |
| 3. 目標とKPI | 測定可能な指標に落とし込んだビジネス目標 | 半ページ |
| 4. 戦略 | 3〜5つの優先事項とその理由 | 1ページ |
| 5. 業務範囲と成果物 | やること、やらないこと、クライアントに用意してもらうもの | 1ページ |
| 6. スケジュール | 月ごとのフェーズ | 半ページ |
| 7. レポート | 何を、どの頻度で、どの形式で測定・報告するか | 数行 |
| 8. 料金と契約条件 | 料金体系、金額、期間、解約予告期間、支払い、成果物の権利 | 半ページ |
| 9. 実績と体制 | 類似の実績、紹介可能な顧客、担当メンバー | 半ページ |
中小規模のクライアントであれば、5〜10ページで十分です。大企業は提案依頼書(RFP)を通じて独自の形式を求めることがあります。その場合は形式に正確に従ってください。
最後に書きましょう。経営者が30秒で読める3〜5文にまとめます。例:「貴社サイトのオーガニック流入の大半は社名・ブランド名での検索によるものです。[地域]での[サービス]に関する検索は競合に取られています。そこで、ページの40%のインデックスを妨げている技術的な問題を解消し、これらの検索に合うサービスページとガイドページを公開する6か月の計画を、月額[料金]でご提案します。」数字は必ず現状分析から引用してください。
ここで、しっかり調べたことを示します。Search Console(その検索パフォーマンス レポートでは検索クエリ、クリック数、掲載順位を確認できます)やアクセス解析の権限をもらえる場合はクライアントの実データを、もらえない場合は公開データを使います。
ビジネスにとって重要な発見を3〜5つに絞り、わかりやすい言葉で説明します。監査の全文は提案書に詰め込まず、別添資料にしましょう。クライアントが監査に何を期待しているかはSEO監査会社の選び方ガイドで解説しています。また、GEO監査などの無料ツールはAIでの可視性の項目を準備するのに役立ちます。
ビジネス目標(問い合わせや見積もり依頼の増加、オンライン売上の増加、デモ予約の増加)から出発し、測定できる指標を選びます。非指名検索からのオーガニッククリック数、指定した検索クエリ群での順位、オーガニック経由のコンバージョン、AIの回答での引用などです。指標の選び方はSEOのKPIガイドが参考になります。順位や流入数を約束するのは避け、施策とその効果測定を約束しましょう。
作業の順番とその理由を説明します。ページがインデックスされていなければコンテンツより技術的な修正を先に、商用ページが足りなければブログ記事よりサービスページを先に、そしてページがリンクに値する状態になってから被リンク獲得に取り組みます。クライアントは理解できる計画にお金を払います。
成果物を数量とともに列挙します。月あたりの最適化ページ数、執筆記事数、技術的な改善提案、獲得を目指すリンク数、レポートなどです。業務範囲外のもの(Web開発、広告運用、デザイン)と、クライアントに用意してもらうもの(アクセス権限、期限内の確認・承認、商品情報)も明記します。トラブルの多くは業務範囲のあいまいさから生まれます。
| 期間 | 主な作業 | クライアントが確認できること |
|---|---|---|
| 1か月目 | 詳細な監査、計測の設定、技術的な修正、キーワードマップ | 優先順位付きの施策計画、ベースラインレポート |
| 2〜3か月目 | 主要ページの最適化、最初の新規コンテンツ、内部リンク | 公開されたページ、順位の初期変化 |
| 4〜6か月目 | 継続的なコンテンツ制作、被リンク獲得、データにもとづく調整 | 非指名検索の流入とコンバージョンの増加 |
| 7か月目以降 | 成果の出た施策の拡大、新しいテーマ、AIでの可視性向上の取り組み | 四半期ごとの振り返りと計画の更新 |
期間については正直に伝えましょう。SEOの成果が出るには通常数か月かかり、提案書にもそう書くべきです。
クライアントが受け取るものを明記します。合意したKPI、実施した作業、翌月の計画をまとめた月次レポートに加え、決まった頻度での定例ミーティングです。レポートの内容はSEOレポートのガイドで詳しく解説しています。自社ブランドの形式を使いたい制作会社はホワイトラベルのSEOレポートを利用できます。
料金体系、金額、含まれる内容、最低契約期間と解約予告期間、支払い条件、そして作成したコンテンツやアカウントの権利が誰に帰属するかを記載します。サイト、コンテンツ、データの所有権はクライアントに残ることを明確にしましょう。以前の制作会社で苦い経験をした見込み客の安心につながります。
数字と背景を添えた類似の実績を2、3件、見込み客が連絡できる紹介先、担当者の氏名と役割を示します。Googleのガイドは、業界や国・都市での経験について業者に尋ねるようクライアントに勧めています。その答えをここに書きましょう。
| 料金形態 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 月額顧問契約 | 6〜12か月にわたる継続的なSEO | 双方にとって見通しが立ちやすく、継続的な作業に合う | 毎月の成果物を明確にする必要がある |
| 固定料金のプロジェクト | 監査、サイト移行、サイト立ち上げ | 予算と終了日が明確 | 範囲の定義が甘いと作業が膨らむ |
| 時間単価・日額 | コンサルティング、研修、社内チームの支援 | 柔軟 | クライアントが費用を見積もりにくい |
| 成果報酬型 | サイトを完全に管理できるまれなケース | 利害が一致する | 成果の帰属をめぐる争い、受託側のリスク |
料金水準は国、市場、経験によって大きく異なります。一般的な相場はSEOの費用ガイドで紹介しています。また、SEO予算計算ツールを使えば、目標から予算をクライアントと一緒に見積もれます。2〜3つのプラン(ベーシック、おすすめ、アドバンス)を用意すると、見込み客は1つの料金にイエスかノーかで答えるのではなく、プランを選べるようになります。
最近のクライアントは、なぜChatGPTが競合を薦めるのかと尋ねてきます。提案書でこの質問に答えれば、他社との差別化になります。次の3つを加えましょう。
Sorankは、制作会社がこれを大規模に提供できるよう支援します。AIメンション追跡はChatGPT、Claude、Geminiでクライアントのプロンプトを追跡し、ブログ記事生成ツールは最適化された記事をautopilotで作成・公開します。そのため、チームは戦略とクライアントとの関係づくりに集中できます。制作会社での活用方法は制作会社向けガイドとホワイトラベルプランで、ビジネスモデルについてはSEOリセラーになる方法の記事で解説しています。
覚えておきたい原則:受注できるSEO提案書は、クライアントのビジネスを理解していることを証明し、明確な成果物と誠実なスケジュールを約束し、順位は決して約束しない。短く、具体的に、そしてイエスと言いやすい提案にしましょう。
ほとんどの中小企業には5〜10ページで十分です。サマリー、要点を絞った現状分析、目標、業務範囲、スケジュール、料金、実績を盛り込みます。監査の全文とツールの出力は別添資料にしましょう。大企業は提案依頼書(RFP)で独自の形式を指定することがあり、その場合は正確に従う必要があります。
最も重要な発見を3〜5つにまとめた簡潔な現状分析を入れましょう。サイトをきちんと調べたことを示し、計画の根拠になります。完全な監査は相応の作業量になるため、多くの制作会社は最初の有償フェーズとして販売するか、初月の業務に含めています。より安い業者にそのまま渡せるような完全な施策計画を無料で渡すのは避けましょう。
順位や流入を保証すべきではありません。Googleの検索結果をコントロールできる業者はおらず、Google自身も1位を約束するSEO業者に注意するよう事業者に呼びかけています。約束できるのは、成果物、スケジュール、レポート、進捗の測定方法です。成果保証の代わりに、満足度に関する条項や短い初回契約期間を設ける制作会社もあります。
先行導入企業のご紹介
