要点
この計算ツールは、キャンペーンの売上、広告費、粗利率から、ROAS、損益分岐点の ROAS、広告費差し引き後の粗利益を算出します。評価はアカウント全体だけでなくキャンペーンごとに行い、基準には業界の固定目標ではなく、自社の利益率で決まる損益分岐点の ROAS を使ってください。
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上の ROAS 計算ツールを使えば、有料キャンペーンがプラスのリターンを生んでいるか、収支がとんとんか、赤字かを数秒で確認できます。自然検索の戦略と並行してリスティング広告やソーシャル広告を運用し、チャネルの効率をすばやく比較したいパフォーマンスマーケター、EC 担当者、SEO チームに向けたツールです。キャンペーンが生んだ売上、その売上をもたらした広告費、粗利率を入力すると、ROAS、損益分岐点の ROAS、広告費差し引き後の粗利益がわかります。
ROAS の計算方法
3 つの出力値は次の式で求めます。
- ROAS = 売上 / 広告費
- 損益分岐点の ROAS = 1 / 粗利率%
- 広告費差し引き後の粗利益 = 売上 x 粗利率% - 広告費
ステップごとの計算例:
売上:10000€、広告費:2500€、粗利率:60%。
ROAS = 10000 / 2500 = 4.0。広告に 1 ユーロ使うごとに、4€ の売上が戻ってきます。
損益分岐点の ROAS = 1 / 0.60 = 1.67。これを下回ると、粗利ベースでキャンペーンは赤字になります。ROAS が 1.67 を超えていれば、キャンペーンは自らのコストをまかない、利益に貢献しています。
粗利益 = 10000 x 0.60 - 2500 = 6000 - 2500 = 3500€。これが商品と広告の費用を支払った後に残る金額です。
損益分岐点の ROAS は自社の利益構造に固有の値になるため、実務で最も役立つ出力値です。ROAS 3.0 は利益率 60% の事業なら優秀ですが、損益分岐点が 4.0 になる利益率 25% の事業には不十分です。
ROAS の読み方と改善方法
- 固定の目標ではなく、常に損益分岐点を基準に計算します。「ROAS 4 倍」のような業界の経験則は、自社の利益率がわからなければ意味がありません。まず損益分岐点の ROAS を計算し、それを許容できる最低ラインとして使ってください。
- ROAS はキャンペーン単位または広告グループ単位で測定します。アカウント全体の ROAS では、どのキャンペーンが利益を生んでいるかが見えません。キャンペーンごとに分解し、損益分岐点を継続的に下回るものは停止するか予算を削ってください。
- コンバージョンの計測にはタイムラグを考慮します。広告をクリックした顧客が、数日から数週間後までコンバージョンしないこともあります。キャンペーン終了直後に ROAS を比較すると、売上が過小評価される可能性があります。
- ROAS を自然検索の獲得コストと比較します。SEO のトラフィックが限界費用ゼロで同程度の率でコンバージョンするなら、ROAS の低い有料キャンペーンは、自然検索で獲得できるトラフィックにお金を払っている可能性があります。両方のチャネルを同時に運用するかを判断する際は、顧客生涯価値も考慮してください。
- 売上ベースの利益率ではなく、粗利率を使います。商品によって利益率が大きく異なる場合は、平均値を使わず、高利益率と低利益率の商品ラインで ROAS を分けて計算してください。
ベンチマーク:良い ROAS とはどのくらいか
平均的な EC のコンバージョン率は 0.8% から 4% で、中央値は 1.8% です(First Page Sage)。つまり、トラフィックの多い有料キャンペーンが自動的に利益を生むわけではありません。広告費の効率は、クリック数だけでなく、商品の利益率と平均注文額によって決まります。損益分岐点の ROAS が 1.67(利益率 60%)なら、4.0(利益率 25%)よりも達成しやすくなります。ROAS の目標を決める前に、このツールで自社の損益分岐点を計算し、実施するすべてのキャンペーンの下限として使ってください。これらは目安となる業界の数値で、実際の成果は商品、オーディエンス、ターゲティングの質によって変わります。
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