プレスリリースとSEOを解説。配信サービスのリンクがほとんど効かない理由、本当の価値(報道、ブランド言及、AIでの引用)、書き方と配信方法まで。

要点
プレスリリースは、含まれているリンクによってSEOに効くわけではありません。Googleは、他サイトに配信されたリリース内のリンクを広告として扱い、順位のシグナルを渡すべきではないとしています。SEO上の価値は、リリースが生み出すものにあります。記者が書く編集記事とそのリンク、ブランドの言及、社名の検索、そしてAIアシスタントが繰り返し使う一貫した事実です。ニュースとして書き、まず自社のニュースルームで公開し、適切な記者に届けましょう。
さらに詳しく知るには、こちらに質問
多くの企業はいまも、数百本の被リンクを期待して配信サービスにお金を払っています。この近道はとうに通用しなくなりました。SEOのためのプレスリリースの役割は別にあります。本物のニュースを、検索エンジンとAIアシスタントが信頼する報道に変えることです。Googleのスパムに関するポリシーは、リンクスパムの例として「他のサイトで配信される記事、ゲスト投稿、プレスリリース内の、アンカーテキストを最適化したリンク」を挙げています。このガイドでは、いまも有効なこと、検索を意識したリリースの書き方、効果の測り方を説明します。
直接の効果はごくわずかですが、間接的な効果は大きいものです。配信サービスや提携サイトに転載されたリリースのコピーはほぼ同じ内容のページで、そこにあるリンクはお金を払って載せたものです。Googleは外部リンクの属性指定に関するガイドで、有料リンクには rel="sponsored" または rel="nofollow" を付けるよう求めており、多くの配信サービスはそれに従っています。こうしたnofollowリンクは評価を渡しません。
価値が生まれるのは、記者がリリースを読み、独自の記事を書いたときです。その記事は編集コンテンツで、自社サイトへのリンクを含むことが多く、信頼されたドメインに掲載されます。順位を動かすのは、こうした質の高い被リンクです。記者はいまもこの形式を頼りにしています。19市場の3,000人以上の記者を対象にしたCisionの「State of the Media 2025」では、72%がプレスリリースを広報チームから得られる最も役立つ資料に挙げました(Cision、2025年5月)。
| 効果 | 配信サービス上のコピー | 記者が書いた記事 | 自社ニュースルームのリリース |
|---|---|---|---|
| 評価を渡す被リンク | なし(sponsoredまたはnofollow) | あり(記者がリンクした場合) | 内部リンクのみ |
| ブランドの言及 | あり、重みは小さい | あり、重みは大きい | あり |
| ニュースのキーワードでの順位 | まれ、重複は除外される | ときどき、メディアのサイトで | あり、そのページが元の版なら |
| ブランド名での検索 | 少ない | あり、読者が社名を検索する | その検索を受け止める |
| AIアシスタントが使う事実 | 一部 | あり、ニュースサイトはよく引用される | あり、参照元として |
この表から、力を入れるべき場所がわかります。リリースは素材であり、獲得した報道こそが成果です。これは、各キャンペーンを編集リンクと言及の獲得のために設計するデジタルPRの考え方と同じです。
新製品の発売、独自データを使った調査、資金調達、提携、注目すべき人材の採用などです。ニュースがなければ記者は取り上げず、どんな最適化でも補えません。最も効果的なのは独自データです。記者に引用できる数字と、出典にリンクする理由を与えます。
見出しには社名とニュースの内容を、人が検索しそうな言葉で入れます。「Acme、小規模小売店向けの無料CO2排出量計算ツールを公開」は「Acme、画期的なイノベーションを発表」より伝わります。キーワードを詰め込まないでください。見出しを最初に読むのは記者です。
誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、を2~3文で書きます。この冒頭は記者が引用し、Googleがスニペットに表示し、AIアシスタントが抜き出す部分です。単独で意味が通じる事実中心の文章にしましょう。
実名の人物による本音のコメント、出典付きの数字を2~3個、短い背景説明の段落を入れます。長さは400~600語程度が目安です。
最も関連の深いページ(調査レポート、製品ページ)に、ブランド名またはURLをアンカーにして1回だけリンクします。Googleのポリシーに沿い、記者には引用すべき出典を示せます。
「会社概要」の段落は、どこでも同じ情報で会社を説明します。社名、事業内容、設立年、所在地、ウェブサイトです。この一貫性はエンティティSEOを支えます。同じ事実が複数の情報源に現れると、検索エンジンとAIアシスタントはブランドをより確実に認識します。
記者と検索の両方を意識したリリースの骨組みと、各パートの役割です。
| パート | 例 | 重要な理由 |
|---|---|---|
| 見出し | Acme、独立系ベーカリー2,000店とそのオンライン販売に関する初の調査を公開 | 検索される言葉でブランドとニュースを示す |
| 発信地、日付、リード | 東京、3月3日:ベーカリー向けソフトウェア企業のAcmeは本日、...を示す調査を公開しました | 誰が、何を、いつ、どこでを1文で伝える |
| 主要な数字 | サンプル数と日付を添えた3つの結果 | 記者が引用し、リンクする材料になる |
| コメント | 実名の創業者または専門家の明確な意見 | 記事が出典として示せる人の声になる |
| リンク | 自社サイトの調査全文へのシンプルなリンク | 読者と記者を元の情報へ導く |
| 会社概要 | サイトや各種プロフィールと同じ説明 | 検索エンジンとAIアシスタントに一貫した事実を示す |
| 報道関係者の問い合わせ先 | 氏名、メール、電話番号 | 問い合わせしやすくなり、報道が増える |
画像やグラフがあれば、説明的な代替テキストを付けて添えましょう。記者はビジュアルを再利用し、画像検索が新たな入口になることもあります。スマートフォンで読みやすいよう段落を短くし、本文をPDFの添付ファイルに閉じ込めないでください。
まず自社サイトのニュースルームでリリースを公開し、元の版を自社ドメインでインデックスさせます。そのあとで配信します。配信サービスは広い転載を保証しますが、それだけでは記者はあまり集まりません。自社のテーマを担当する5~20人の記者に短く個別のメッセージを送るほうが、たいていは多くの報道につながります。転載されたコピーは重複コンテンツになりますが、ペナルティではありません。Googleは表示する版を1つ選び、自社の版が先に公開されコピーからリンクされていれば、それが選ばれるのが理想です。これはコンテンツシンジケーションと同じ考え方です。連絡先管理や配信には、おすすめのPRソフトウェアのランキングも参考にしてください。
ChatGPT、Perplexity、Geminiは、ニュースサイトや事実を明確に述べたページをよく引用します。同じ事実を伝える記事が複数生まれるリリースは、誰かが市場について質問したときにAIアシスタントがブランドに触れる可能性を高めます。こうしたAIの回答でのブランド言及は、リンクがなくても意味があります。事実をどこでも同じに保ち、リリース全文を自社サイトに公開し、重要な質問でアシスタントがどの情報源を引用しているかをAIでの言及トラッキングで追いましょう。
プレスリリースのSEO価値は、それを取り上げる記者とAIアシスタントから生まれるもので、含まれるリンクから生まれることはありません。定期的なコンテンツと並ぶ、リンクビルディングと評判づくりの計画の一部として扱いましょう。その計画の残りはSorankが担います。最適化された記事を書いて公開し、ChatGPT、Claude、Geminiでのブランドを追跡し、被リンク獲得機能で5,000人を超えるユーザーのネットワークから自然な被リンクを自動で獲得します。
多くの配信サービスは、配信するリリース内のリンクに rel="nofollow" または rel="sponsored" を付けます。Googleがそれらを有料の掲載とみなすためです。コピーに通常のリンクが残っていても、Googleのスパムポリシーは配信リリース内の最適化されたアンカーをリンクスパムとして扱います。役立つのは、記者が自分の記事に加えるリンクです。
はい。まず自社サイトのニュースルームに掲載すると、自社ドメイン上にインデックス可能な元の版ができ、そのニュースで順位を取れるページと、AIアシスタントの参照元が手に入ります。配信サービスのコピーは、自社で管理するページを指すことになります。
多くの場合、400~600語で十分です。明確な見出し、誰が・何を・いつ・どこで・なぜに答える第1段落、コメント、出典付きの数字をいくつか、短い会社概要で構成します。これより長いリリースを記者が最後まで読むことはまれです。
先行導入企業のご紹介
