AIクローラー向けrobots.txtを解説。OpenAI、Anthropic、Perplexity、Googleのユーザーエージェントと役割、引用され続けるための設定例を紹介します。

AIクローラー向けのrobots.txtは、技術的なファイルであると同時にビジネス上の判断になりました。かつてGooglebotとだけ対話していたこのファイルが、今ではChatGPT、Claude、Perplexity、Geminiがページを読み、引用し、リンクできるかを左右します。形式は変わっていません。RFC 9309として標準化されたロボット排除プロトコルで、User-agent、Allow、Disallowの行で構成されます。変わったのはエージェントの数と、一つのベンダーが目的の異なる複数のボットを運用している点です。
多くのAIベンダーは、学習、検索用インデックス、ユーザー起点の取得を別々のユーザーエージェントに分けています。各社のドキュメントに基づき、主なものを表にまとめました。
| ベンダー | ユーザーエージェント | 目的 | ブロックした場合の影響 |
|---|---|---|---|
| OpenAI | GPTBot | OpenAIモデルの学習データ | 今後の学習にコンテンツが使われない |
| OpenAI | OAI-SearchBot | ChatGPT検索用のインデックス | ChatGPT検索で出典として表示されない可能性 |
| OpenAI | ChatGPT-User | ユーザーの依頼でChatGPTが開くページ | 依頼されてもChatGPTがページを開けない |
| Anthropic | ClaudeBot | Claudeモデルの学習データ | 今後の学習にコンテンツが使われない |
| Anthropic | Claude-SearchBot、Claude-User | 検索品質とユーザー依頼の取得 | ウェブ検索を使うClaudeの回答で露出が減る |
| Perplexity | PerplexityBot、Perplexity-User | 検索インデックスとユーザー依頼の取得 | Perplexityで引用される可能性が下がる |
| Googlebot | AI OverviewsとAIモードを含むGoogle検索 | 検索から完全に消える | |
| Google-Extended(トークン) | Geminiモデルと検索外のグラウンディングへの利用 | 検索順位には影響しない | |
| Apple | Applebot-Extended(トークン) | Appleの生成モデルへの利用 | SiriやSpotlight向けのApplebotのクロールは継続 |
| Common Crawl | CCBot | 多くのAIデータセットが再利用するウェブの公開アーカイブ | 今後のアーカイブ収集にコンテンツが含まれない |
出典:OpenAIのクローラーに関するドキュメント、Googleの一般的なクローラー一覧。名称はときどき変わるため、ファイルを編集する前に各ベンダーのページを確認してください。用語集のAIクローラーとOpenAIのクローラーの項目で簡潔な定義を確認できます。
顧客を獲得したい多くの企業にとっては、ブロックすべきではありません。必要なら学習系だけをブロックし、検索系は開放しておきます。判断は何を売っているかで変わります。
ユーザーエージェントごとに明示的なグループを作り、検索系は許可し、学習系は明確に選びます。AIでの露出は欲しいが学習には使われたくない企業向けの例です。
User-agent: OAI-SearchBot
User-agent: ChatGPT-User
User-agent: Claude-SearchBot
User-agent: Claude-User
User-agent: PerplexityBot
User-agent: Perplexity-User
Allow: /
User-agent: GPTBot
User-agent: ClaudeBot
User-agent: Google-Extended
User-agent: Applebot-Extended
User-agent: CCBot
Disallow: /
User-agent: *
Disallow: /admin/
Sitemap: https://www.example.com/sitemap.xml
学習への利用を許容するなら、2つ目のグループを削除してください。無料のrobots.txtジェネレーターでファイルを作成でき、robots.txtチェッカーで公開中のファイルが実際にどのエージェントを許可しているかを確認できます。
最も多いのは、フォーラムからコピーした一括ルールです。よくあるミスは次のとおりです。
いいえ、扉を開けるだけです。クローラーがページを読めるようになった後、引用されるかどうかは、質問への答えが明確か、抽出しやすい構造か、他の情報源に裏付けられているかで決まります。AI検索向けの構造化データ、冒頭で答えるセクション、任意のllms.txtファイルが次の段階を後押しします。
AIクローラーはそれぞれ別の判断として扱いましょう。検索系とユーザー依頼系は開放し、学習系は意図的に選び、サーバーも同じ方針を適用しているか確認します。そのうえで、開いた扉が引用につながっているかを測定します。SorankはChatGPT、Claude、Geminiでのブランドの状況を毎週追跡し、引用されやすい構造のコンテンツを公開します。3日間の無料トライアルから始めましょう。
それだけでは消えません。GPTBotはOpenAIのモデル学習用データを収集します。ChatGPTの検索は別のクローラーであるOAI-SearchBotと、ユーザーがページを開くよう頼んだときのChatGPT-Userを使います。GPTBotだけをブロックすれば学習への利用は制限され、ChatGPT検索での表示やリンクの対象にはなり続けます。
影響しません。Google-Extendedはrobots.txtのトークンで、独立したクローラーではなく、Googleは検索への掲載や順位に影響しないと明言しています。AI OverviewsとAIモードは検索の一部でGooglebotを使います。Google-Extendedが制御するのは、Geminiモデルや検索以外のグラウンディングへのコンテンツ利用です。
大手ベンダーはユーザーエージェントを公開し、robots.txtに従うと表明していますが、ユーザーが直接起こしたアクセスについては例外があります。透明性の低い一部のボットは無視していると報告されています。厳格に制限したい場合は、robots.txtに加えて、ユーザーエージェントや公開IP範囲に基づくサーバーやファイアウォールのルールを組み合わせてください。
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